
栃木県の湯西川温泉にある「彩り湯かしき花と華」に宿泊しました。
以前からずっと来てみたかった湯西川温泉。
鬼怒川温泉や川治温泉には何度か来ていましたが、今回やっと湯西川温泉まで足を伸ばしました。
この辺りは栃木県の最北端で山深い場所なので、冬は「かまくら祭り」が開催されるほど雪が沢山積もります。
湯西川と言えば冬ですが、ノーマルタイヤのおもしょCarでは冬に来れないんですよね…。
スタットレスタイヤとか富裕層のアイテムですし。
という訳で夏に来ました!

自然が豊かで緑が綺麗です。

時代を感じさせる長屋門があります。

何だかこの門をくぐったら違う世界に誘われそうな気がする。

意外と大きくて綺麗なホテルです。

エントランスまでの回廊ですが、センサーライトになっていて近づくと勝手に明かりが灯ります。
幻想的な演出がすごくいいですね。


飲泉所もありました!
お品書き
館内


ここがエントランスです。
左手にはフロントがあります。


フロントの奥にはお土産処があります。


おぉぉぉぉぉ!!
この宿のオリジナル入浴剤があったー!!
お土産処を見つけると必ずその宿のオリジナル入浴剤があるかチェックして、あったら絶対買って帰ります。
お土産にも最適ですしね!
「温泉の素.com」の商品なので品質も良いです。
自宅用に大きいの2つ買っちゃいました。


ロビーはガラス張りになっていて眺めが最高です。


眼下に湯西川の渓流が音を立てて流れています。


囲炉裏スペースもありました。


フロアマップです。
彩り湯かしき花と華は「春の花見館」「夏の花見館」など、春夏秋冬の名前がついた4つの棟があります。
どの館も趣が違っているのでリピートもしやすくていいですね。
春の花見館が部屋が一番広くてグレードが高そうでした。
客室


今回おもしょが宿泊したのは「夏の花見館」です。
10畳の和室に半露天のジャグジーがついていたのでこのお部屋に決めました。


玄関は普通。


(´⊙ω⊙`)おぉ!!


すごい!
なんか古民家風というか、重要文化財に指定されてる歴史ある温泉宿みたいな部屋です。
畳の模様がめちゃくちゃオシャレ!


広縁もあって嬉しい!
建物自体はかなり古いのか窓の鍵が昔ながらのクルクル回すやつで懐かしいです。
老朽化なのか片方の窓は建付けが悪くちょっと開けにくかったです。


窓からの景色は緑一色。
木の向こうには湯西川の渓流が見え、川の流れる音が旅の疲れを癒してくれます。


冷蔵庫は小さいですが、中身は空でした。


浴衣は紫色です。
花と華のテーマカラーって紫なのかな?
まぁ、おもしょは浴衣着ないですけど。


アメニティは無地のタオルと歯ブラシのみ。


お茶請けは色んなところで見かける山塩ようかん。


お茶セット。


でっかい空気清浄機。


洗面所は広いです。


トイレはTOTOのウォシュレット付き。


奥にはシャワールームとジャグジーがあります。


この部屋風呂(ジャグジー)なんですが


窓が全開に開放できるので露天風呂気分が味わえます。
しかもジャグジーなんてちょっとセレブな気分を味わえそう。


川の音を聞きながら半露天でジャグジーに入れるなんて贅沢ですよねー。
この部屋にして良かった!
まずは大浴場とか露天風呂に入って、部屋のお風呂(ジャグジー)は夜に入ろう♪
と思っていたのですが…。
寝てしまったー!!
( ̄□ ̄;)!!
結局朝まで寝てしまって部屋のジャグジーには入れませんでした…。
よく考えたら夜に窓全開放だと虫が入ってきそうなので昼のうちに入っておけば良かったですね…。
温泉
「彩り湯かしき 花と華」にはお風呂がたくさんあります。
大浴場と露天風呂、檜風呂と露天風呂、岩風呂の5種類のお風呂と有料の貸切風呂が2つあります。
5種類のお風呂が楽しめるなんて、湯巡り気分が味わえて温泉好きにはたまらないです。


まずは大浴場へ。
花と華のお風呂は名前が少し変わっていて、どれがどれだかすぐ分からなくなる…(^^;)
大浴場「のんびりとゆったりの湯」


大浴場は「のんびりとゆったりの湯」という名前がついています。
大浴場というわりにはそんなに大きな湯船でもないですが、お風呂の種類が多いからお客さんが分散されて混雑せずにのんびりお湯に浸かれました。
まさに名前の通りですね。
湯西川の温泉はph9.3のアルカリ性なのでもっとトロトロでヌルヌルのお湯をイメージしてたんですが、意外とサラっとしてて物足りない感じ。
湯加減は最高でしたが、こんなもん?と思っていたら…


なるほど、かけ流しとの併用ですがやっぱり循環ろ過でしたね。
塩素のニオイはほとんどしなかったけど大浴場は加水もしてるんじゃないかな?
ちょっと薄かった。
【利用時間】
午後3時00分~午前0時00分
午前5時30分~午前9時30分
露天風呂「川風と湯けむり」


大浴場に併設されている露天風呂が「川風と湯けむり」です。
露天風呂は小さいけど、すぐ目の前が川なのは迫力があります。
大浴場より泉質は濃い気がしたのですが…


やっぱりね!
こっちはかけ流しなのか。
塩素消毒してるらしいですが塩素臭は全く気になりませんでした。
【利用時間】
午後3時00分~午前0時00分
午前5時30分~午前10時00分
檜の湯「木の香と湯の香」


秋の花見館にもうひとつ露天風呂併設のお風呂があります。
こちらは檜の湯「木の香と湯の香」


入った瞬間、檜の良い香りが漂います。


浴槽は小さいですが独泉だったので写真撮りました!


大浴場よりもこちらの方がトロンとしていて温泉の泉質が良く感じました。
【利用時間】
午後3時00分~午後11時30分
午前6時00分~午前9時30分
露天風呂「眺めと湯の香り」


檜の湯の奥にある階段を下っていくと露天風呂「眺めと湯の香り」があります。
夜で暗かったので景色はあまり見えませんでしたが、すぐ目の前が川なので水の流れる音を聞きながら、星空を見上げて入る露天風呂は格別です。
そして驚いたのは…
微かに硫黄の香りがする!!
(´⊙ω⊙`)!!
泉質も今まで入ったお風呂の中で一番良い!
檜風呂といい、香りに癒されるお風呂でした。
【利用時間】
午後3時00分~午後11時30分
午前5時30分~午前10時00分
岩風呂「涼風と岩の湯」(男女入替制)


男女入替制の岩風呂「涼風と岩の湯」です。
午前のみ男性で午後以降は女性なので、翌朝に入ることが出来ました。


湯温の違う湯船があって広いです。
そして何より…
このお風呂の泉質が一番良かった!!
最初にイメージしていた通り、トロトロでヌルヌルのアルカリ泉。
それでいて微かに硫黄の香りがする極上のお湯でした。
(* ̄ω ̄*)ポワポワ…
【利用時間】
午後3時00分~午後11時30分(女性)
午前6時00分~午前9時30分(男性)


「刺青をしている方の入浴はご遠慮いただいております」の注意書きがありましたので、刺青、TATTOOを入れている方はタトゥー隠しシールをご利用ください。
貸切滝見風呂「湯~湯~とひとりじめの湯」


岩風呂のところに有料の貸切風呂があります。
こちらの貸切風呂は内湯と露天風呂があって本当に贅沢ですね。
本当にひとりじめの湯ですね。
貸切風呂「のんびりと川風の湯」


こちらは普通の家族風呂って感じですかね?
上のひとりじめの湯に比べると見劣りしちゃいますね…(^^;)
泉質
源泉名:華胥の湯(かしょのゆ)
泉質:アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)
pH:9.3
泉温:60.1℃
湧出量:160.0ℓ/分
メタケイ酸含有量:59.2mg
アルカリ性単純泉なのに微かに硫黄の香りがしたのが衝撃的でした。
確かに温泉成分書の知覚的試験の項目に「無色透明、無味で微硫化水素臭を有する」と書いてありました。
宿のお風呂は全て同じ源泉なのだとは思いますが、お風呂によって源泉の投入量が違うのか全て泉質が違って感じました。
岩風呂が一番トロトロで微かに硫黄の香りがして一番泉質が良かったです。
これぞ湯西川の温泉ですね。
今まで行った栃木の温泉の中で一番好きな泉質でした。
「湯西川温泉 彩り湯かしき 花と華」のプランはこちらから確認できます。
料理


食事は囲炉裏のある食事会場です。
食事会場は5ヶ所ぐらいに分かれていてすごく広いので、ソーシャルディスタンスも保てて安心でした。
夕食


夕食は囲炉裏を囲んで食べる「平家お狩場焼き」
平家落人の食文化を再現した食事スタイルです。
囲炉裏の火で串に刺した食材を焼きます。
「自家製味噌の一升ベラ」「地鶏串」「鱒味噌漬串」「ばんだい餅」「玉蒟蒻串」です。
一升ベラのお味噌はご飯が進むし、お酒(日本酒)飲みたくなります。


ご飯とお味噌汁とお新香は置くところが無くて囲炉裏の縁に置きました。


お膳もあります。
体を囲炉裏に向けたらいいのかお膳に向けたらいいのかよく分からず食べにくいという口コミもありましたが、(確かにちょっと食べにくかったかも)これはこれで斬新で楽しかったです。


黒毛和牛の鉄板焼き。


鶏とキノコの朴葉(ほおば)焼
これめちゃくちゃ美味しかった!


冬瓜と湯葉の冷やし煮物。


お品書きです。
ヒメマスの味噌漬けと朴葉焼きが特に美味しかったです。
味噌を使った味付けが多くてそれがめちゃくちゃ美味しいんですが、こちらのお宿元々はお味噌屋さんだったそうです。
なるほど!
そういえば長屋門の前に「味噌造り道場」なるものがありました。


朝食


朝食はこちら。
おんたまないやん…
(´・ω・`)
源泉湯豆腐はこの宿自慢の一品だそうで、トロトロで美味しかったです。
個人的にはお味噌汁が格別に美味しかったです。
お土産にお味噌買って帰りました。
アクセス
【所在地】
〒321-2601
栃木県日光市湯西川温泉601
【電話番号】
0288-98-0321
【電車】
東武鉄道・野岩鉄道にて湯西川温泉駅下車→日光交通ダイヤルバス→20分
※湯西川温泉駅までは浅草から新型特急Revaty(リバティ)で直通150分
【車】
東北自動車道 宇都宮IC→日光宇都宮有料道路→今市IC→下車
国道121号を会津・湯西川方面へ→50分
周辺観光
平家の里


湯西川には源平の戦いに敗れた平家の落人がこの地に逃げのびて集落を築いたとされる「平家落人伝説」があります。
平家の里は平家落人の生活様式を後世に伝えるために復元された民族村です。
【観覧時間】
[4月1日~11月30日]8:30~17:00
[12月1日~3月31日]9:00~16:30
【観覧料金】
大人(高校生以上)510円
子供(小・中学生)250円


冬の時期はここで「かまくら祭り」が開催されます。
※2021年は1月30日(土)~2月28日(日)までの開催です。


昔ながらの茅葺屋根の民家があります。


茅葺屋根の民家の中は当時の生活で使われていた貴重な道具が展示されています。


電気もガスも無い時代、雪深いこの地での生活は大変だったでしょうね…。
しかも源氏に見つかると討伐されるので、山中に人が暮らしていることを気付かれないようにひっそりを暮らす必要がありました。
そのため、鯉のぼりをあげない・たき火をしない(煙を立てない)・犬を飼わない・鶏を飼わないなどの決まりがあり、その風習は今も残っているそうです。




人形もリアルです。
湯西川には「伴(ばん)」という苗字の人が多いそうなんですが、その方々は平家の末裔なんだそうです。
「平」の字の一番上の横棒を下に下げると…「半」
人偏は「人」を表していて「伴」
「伴」という苗字は「平家の人」という意味なんだそうです。


平家の里の奥には神社がありました。




とにかく緑が綺麗。
湯西川は夏でも涼しく観光しやすいです。


まるで平安時代にタイムスリップしたかのような不思議な旅でした。
湯西川では「平家大祭」「心(しん)かわあかり」「かまくら祭り」など、一年を通して様々なお祭りやイベントがあります。
温泉も正に秘湯という感じで、どの季節に行っても楽しめる観光地、温泉地だと思います。
温泉宿データベース
| 部屋 | 夏の花見館~湯西川渓流沿い10畳のモダン和室~ |
| Wi-Fi | 無(ロビーに有) |
| チェックイン | 15:00~ |
| チェックアウト | ~10:00 |
| 入浴時間 | 15:00~23:30 6:00~9:30 |
| 刺青(タトゥー) | 不可 |
| 夕食 | 食事処 |
| 朝食 | 食事処 |
| バス | 有(半露天ジャグジー) |
| トイレ | 有 |
| シャワートイレ | 有 |
| 冷蔵庫 | 空 |
| 広縁 | 有 |
| 料金 | 11,250円 |
今回利用したプランは「じゃらん」の「【湯西川は平家ゆかりの地】平家の里+民俗資料館の入場券付きの「平家お狩場焼プラン」(とちごこち)」というプランでした。
平家の里と平家民俗資料館の入場券が付いていたのでお得でした。
平家の里は本当に行って良かったです。
民族資料館は…微妙でしたけど(^^;)
寝てしまって目玉だった部屋の半露天ジャグジーに入れなかったのが悔やまれます。
だって温泉入って美味しいご飯をお腹いっぱい食べたら眠くなっちゃいますよねー。
次回必ずリベンジします!
(`・ω・´)キリッ!
「刺青をしている方の入浴はご遠慮いただいております」の注意書きがありましたので、刺青、TATTOOを入れている方はタトゥー隠しシールをご利用ください。
総評
【総合評価】
【部屋】
【風呂】
【食事】
【接客・サービス】
【価格】
以前からずっと気になっていた湯西川温泉、想像以上に良いところで大好きになりました。
以前は山道をクネクネ登って行かなければいけませんでしたが、今は大きなバイパスが出来ていて車でのアクセスもかなり良くなっています。
ph9.3のアルカリ性温泉はトロトロの化粧水のようで、微かな硫黄の香りが温泉気分を高めてくれましたし、5種類のお風呂が楽しめるのも良かったです。
露天風呂は目の前が川なので秘湯感があって開放的でした。
料理は個人的にはもう少し量が欲しいところでしたが、味は元お味噌屋さんということもあって格別でした。
歴史ある土地で観光名所も沢山あるので季節を変えてまた行こうと思います。
「湯西川温泉 彩り湯かしき 花と華」のプランはこちらから確認できます。


