群馬県

【群馬県/伊香保温泉】一冨士ホテル ~白銀の湯と石段街を散策~

画像:一冨士ホテル

群馬県の伊香保温泉にある「一冨士ホテル」に宿泊しました。

伊香保と言えば茶褐色の黄金の湯石段街が有名な人気温泉地です。

伊香保は比較的近くて行きやすいのでよく宿を見てはいるのですが、人気温泉地なだけあってちょっと割高なんですよねー。

草津、伊香保、熱海はやっぱりネームバリューがあるので少しお高いイメージがあります。

しかも伊香保はあまりお風呂の大きな宿がないんですよね。

広~いお風呂に入りたい私としてはイマイチ決め手に欠けるので、伊香保はまだ一度しか泊まったことがないです。

客室

客室はベーシックな10畳和室。

口コミでは掃除が行き届いていないとか散々叩かれていましたけど、至って普通でした。

おもしょ大好きエリア(広縁)もあって、窓からは雄大な景色が眺められます。

8月のお盆休みに泊まったのですが、伊香保は標高800mぐらいのところにあるので真夏でも随分涼しく感じました。

温泉

泉質

伊香保は茶褐色の「黄金(こがね)の湯」が有名ですが、「白銀(しろがね)の湯」という無色透明なお湯もあります。

黄金の湯は歴史ある有名なお湯ですが、白銀の湯は平成8年に掘削された新しいお湯です。

【黄金の湯の泉質】
硫酸塩泉・カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉(中性低張性温泉)

【白銀の湯の泉質】
メタケイ酸単純泉

黄金の湯はお湯に含まれる鉄分が酸化して茶褐色になり、それが黄金の湯と呼ばれる由縁です。

鉄分が多いため体がよく温まり、湯冷めしにくいという特徴があります。

一方、白銀の湯はメタケイ酸が規定値以上含まれていたため温泉と名乗れたというだけのお湯です。

メタケイ酸は天然の保湿成分で、メタケイ酸含有量の多い温泉は「美肌の湯」と呼ばれることが多いです。

白銀の湯は源泉温度が11度~15度(ほぼ水)と低いので加温は必須です。

伊香保温泉について

せっかく伊香保に来たんだからどうせなら黄金の湯を引いている宿に泊まりたいなと思っていたのですが、黄金の湯を引いている宿は限られていて、どこもそんなにお風呂が大きくないんですよね。

それでいて割高。

調べてみると、黄金の湯は小間口権利を持っている旅館と、その権利者からお湯を購入している旅館しか利用することはできないそうです。

まず、黄金の湯の小間口権利を持っている旅館はたったの10軒のみ。

権利を持つ旅館からお湯を購入している旅館が13軒。

つまり伊香保で黄金の湯に入れる旅館は23軒しかないということです。

権利を持つ10軒の旅館でもお湯の分配量にはかなり差があるらしく、歴史的な力関係が垣間見えますね。

黄金の湯は源泉温度が約45度と、すでに入浴に適した温度です。

元々源泉温度が高くない上、湯舟に投入できる湯量に制限があるとなると、大きな湯舟にはなかなか出来ないですね。

伊香保温泉のお湯はぬるいってよく言われるのは、加温せずに100%源泉かけ流しにしたいからなんでしょうね。

伊香保に大きな湯舟の宿が少ないのも、黄金の湯に入れる宿が割高なのも、調べてみると色々納得できました。

伊香保には全部で44軒の旅館がありますが、黄金の湯を引いていない残りの21軒の旅館の内、20件は白銀の湯を利用しています。

一冨士ホテルはこの白銀の湯を引いている宿です。

やはり黄金の湯に比べると強みに欠けるせいか、白銀の湯のみを引いている宿は比較的リーズナブルです。

どうしても黄金の湯に入りたければ、「石段の湯」や「伊香保温泉露天風呂」などの公衆浴場で入れますから、無理に高いお金を払って黄金の湯の宿に泊まらなくてもいいかなーと思います。

大浴場

【殿方大浴場】

画像:一冨士ホテル

【御婦人大浴場】

画像:dトラベル

大浴場は湯加減も丁度良くて気持ちよかったです。

無色透明、無味無臭の単純泉なのでこれといって特徴の無い泉質ですが、保湿成分のメタケイ酸を含んでいるので湯上りは肌がしっとりサラサラになりました。

殿方大浴場は湯舟が広くてすごく良かったです。

殿方大浴場、御婦人大浴場とついていますが、男女入替制なのでどちらにも入れます。

露天風呂

【露天風呂】

画像:一冨士ホテル

殿方大浴場に併設されている露天風呂です。

【展望露天風呂】

エレベーターで最上階まで上がって、さらに非常階段を上ると展望露天風呂があります。

景色はとても良いのですが、思ったより小さいしお湯がぬるくてすぐ出ました。

白銀の湯の源泉は湧出時でも11度~15度ぐらいしかないので沸かさないと到底入れないんですが、露天は外気に触れるので冷めやすいんですよね。

温度管理まで手が回らないんでしょうね。

夏でこのぬるさだから冬に入るのは無理かなー。

正直、一冨士ホテルのお風呂は殿方大浴場以外あまり印象に残っていません。

現在、屋上の展望露天風呂は使用中止となっているそうです。
2F大浴場に隣接する露天風呂を、時間による男女入れ替えで使用するようになっているとのことです。

食事

夕食

お食事は朝夕お食事処で頂きました。

一冨士ホテルで一番印象に残っているのは夕食です。

豚しゃぶを中心とした和風懐石で大きな角煮がこの宿の自慢です。

料理は後から次々と運ばれてくるのでこれで全部ではないです。

はっ!!これは…

おんたまあるやーーーーーん!!

ヽ(゚∀゚)ノ

10個ぐらい食べたい。

すっごく美味しくておかわり用のご飯をお櫃でもらったのに全部食べ切ってしまいました。

夕食のお世話をしてくれた仲居さんがとっても感じの良い方で幸せなひと時でした。

朝食

朝食はこちら。

大食漢の私にはちょっと物足りない内容。。。

まぁ朝食だからこれくらいが普通ですかね?

朝からご飯3杯食べたことは内緒です。

一冨士ホテルのプランはこちらから確認できます。

伊香保でも眺望の良い高台に立地し、客室からは上州の山々が一望できます。
ぐんまの食材を主に、旬の素材を活かした味、ボリュームを自慢とする宿です。

周辺観光

伊香保と言えば石段街ですよね。

段数は365段もあります。

私はおじさんなので階段なんて上るとすぐに息切れしちゃいます。

何度も休憩を取りながらゆっくり散策しました。

画像:お出かけスポット おですぽ

一冨士ホテルから石段街までは徒歩約3分ぐらいの距離なので、散策するのは便利な立地でした。

丁度私が行った時に大道芸のイベントが開催されていました。

画像:Mr-Apatchブログさんから転載

めちゃくちゃ楽しかったですし、とっても良い想い出になりました。

石段を頂上まで上りきると伊香保神社があります。

伊香保神社の境内を抜けてさらに15分ぐらい奥に歩いて行くと、公衆浴場の伊香保温泉露天風呂があります。

近くには源泉が湧出しているところが見られたり、飲泉所などがあります。

伊香保の黄金の湯は鉄分が多いので、鉄臭くて飲めたもんじゃないですけどね。

錆びた鉄棒を舐めてるみたいな味でした。

ぉぇぇぇぇ…。

石段街は飲食店も沢山ありますし、足湯や公衆浴場、源泉の噴出口や各宿に分配される様子が見えたりと、かなり楽しめました。

アクセス

【所在地】
群馬県渋川市伊香保町557-12

【TEL】
0279-72-2622

【電車】
JR上越線→渋川駅で下車→車で20分

【自動車】
関越自動車道→渋川・伊香保I.C→約25分

※駐車場:有り 30台(無料)

温泉宿データベース

部屋和室10畳
チェックイン15:00~
チェックアウト~10:00
入浴時間24時まで
夕食食事処
朝食食事処
バス不明
トイレ
シャワートイレ不明
冷蔵庫
広縁
料金10,000円

宿泊したのが2015年8月なので、部屋にバスがあったかとか、トイレがシャワートイレだったかどうか覚えてないです。

予約サイトなどで調べるとバスはついてそうですが、シャワートイレはなさそうです。

お盆休み真っ只中のトップシーズンにも関わらず、10,000円で泊まれたのは安かったと思います。

総評

【総合評価】

【部屋】

【風呂】

【食事】

【接客・サービス】

【価格】

一冨士ホテルはネットの口コミがめちゃくちゃ悪いんですよね。

色んな予約サイトの口コミを読みましたが、これでもかっ!ってぐらいボロクソに叩かれています。

私も宿泊する前はあまりの口コミの悪さに不安でしたけど、泊まってみたら至って普通でした。

到着時も男性スタッフの方が気持ちよく出迎えてくれましたし、仲居さんも愛想が良く気持ちよかったです。

帰る時もスタッフの皆さんが外までお見送りしてくれて、見えなくなるまで手を振ってくれたので嬉しかったです。

スタッフの方の年齢層がかなり高めなので、多少段取りが悪かったり対応が遅いのはある程度仕方ないかなーと思いました。

その辺をどう感じるか、どこまで寛容出来るかは人それぞれ個人差があると思いますが、私は普通の宿だと思いましたし、とても満足できましたよ。

個人的には露天風呂のお湯がぬるいのだけが残念でした。

一冨士ホテルのプランはこちらから。

伊香保でも眺望の良い高台に立地し、客室からは上州の山々が一望できます。
ぐんまの食材を主に、旬の素材を活かした味、ボリュームを自慢とする宿です。

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